※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
この記事を読めば、薬局薬剤師が何をしているのかが分かります。
みなさん、今まで何度体調を崩しましたか?
そんな時に誰しも一度は病院に行き、その後薬局に薬を貰いに行った経験があるのではないでしょうか?
そこで、こう思った経験はありませんか?
「この人(薬剤師)って・・・薬渡してるだけじゃない・・・?」
そう思うのも無理はありません。
だって薬局薬剤師の仕事って、地味(目立たない)だから!!
だけどね、縁の下の力持ちとして見えないところで陰ながらしっかりと仕事をしているんです。
今日はそんな薬局薬剤師の方々に日の目を見てもらいたいと思います。
薬局薬剤師の主な仕事内容
- 薬局薬剤師の仕事内容→またそれがどのように直接(間接的に)皆さんの役に立っているか
- その他の仕事(主に在宅・居宅について)
薬局薬剤師の仕事内容
1.処方箋の受け付け
まず処方箋とは、医師が「この患者にはこの薬をこの回数飲むのがベストだろう!」と全身全霊をかけて作り出したレシピのようなものです。
そのレシピをもとに、一つも間違えないように正確に薬を出していく事が薬剤師の仕事の一つです。
処方箋は事務員さんが受け付けてくれる薬局もありますが
主にここでは保険証や公費(国から医療費の一部が支払われる難病など)、残薬(何の薬が何個残っているか)、新患さん(初めてこの薬局に来られたか)等の確認をしています。
どのように皆さんの役に立っているの?
●処方箋を見た時に「あれ、今回湿布が処方されてるけど、この患者さん前回来た時に、湿布は残りがあるから次回要らないって言ってなかったっけ〜?」というような事がしばしばあります。
そんな時は・・・任せてください!!
その薬が本当に必要無いか患者さん本人に確認した後、医師に「今回湿布要らないようなので削除お願いします。」とあなたの代わりに電話します★
これで不要な薬は貰わなくて済みます!薬剤師、役に立ってますね〜!
本音を言うと、「医師に電話したい!よっしゃ〜!」って思う薬剤師はほとんどおらず、怯えながら電話する薬剤師も実在します。
覚えてたらなるべく診察の時に直接医師に「この薬残ってるので要らないです。」って伝えてね(^^;;
そんなことで怒る医師はほっとんどいないので安心して言いましょう!
もちろん本当に言い忘れた時は薬剤師に任せといて〜!!
●新患さん(初めてこの薬局に来られた方)の場合は、アンケートを書いていただいてます。
そうです、あの鬱陶しい服用歴とか副作用歴、アレルギー歴とか聞いてくるアレです。
一応ね、病院でも書いてもらってるのに二度手間で大変申し訳ないな〜って気持ちでお渡ししてるので、面倒臭い気持ちをグッと堪えて記入していただけると幸いなんです(^^;;
もちろん記入いただいているアンケートには意味があるのできちんと説明しておきますね。
①住所や連絡先:違う薬をお渡ししていたり渡し漏れがあった時、緊急で追加の情報をお伝えしなければならない時などにこの情報が無いと手も足も出ません。患者さん自身の為にもこれは絶対に書いていただきたい。
②併用薬(他の病院でもらっている薬の有無、健康食品、サプリメントなど)、副作用歴、アレルギー歴:お薬手帳があればそこに内容は載っているので「お手帳に貼ってます」と書いていただければOK。ただ、お薬手帳が無く、併用薬がある場合は書いてもらわないと痛い目を見るかもしれませんよ。お薬って凄く有用な物ですが、その反面、正しく使わないととても怖い物になります。ちょっとした飲み合わせの悪さで大事になる前に薬剤師を信用して記入してください。副作用歴やアレルギー歴も同様に、Aという薬で副作用(アレルギー)が出たってことはBという薬でも副作用(アレルギー)が出るかもしれないと疑えるのは薬剤師の専売特許と言っても過言ではありません。きちんと記入してそのメリットを十分に受けてください。
③喫煙、飲酒など嗜好品について:薬によってはそれらのものの影響で一気に体の中の濃度が高くなり、副作用がこれでもかっというくらいに出るものがあります。それを見極めるのも・・・そうです薬剤師の専売特許なのできちんと書きましょう。
④妊婦、授乳婦:これはむしろ記入欄が無くても自己申告があると思います。お腹の中のお子様(授乳中のお子様)への影響を考えるとあまり薬は飲みたくないと思う方も少なく無いようです。しかし、薬を飲んだ方が影響が少ないケースもあるのでそれは医師が総合的に考えながら薬を処方されます。薬剤師は医師とは違う目線でその薬が妊婦なら胎児、授乳婦なら乳児にとってどの程度影響を与えるものか、リスクが許容できるものかを再度検討します。その為にとても重要なものなので必ず記入ください。
⑤ジェネリック医薬品か先発品か:これはね、患者さんが好きな方を選んでくれたらそれで良いです。ただ、薬剤師はジェネリック医薬品を使って欲しいと思ってます。なぜなら、国の医療費を抑えられるため!すると回り回って国も薬局も患者さんも嬉しいことづくしなんです。医療費が圧迫しているため医療費の自己負担を3割→4割に引き上げますとか言われた日にはもう生ビールから発泡酒に・・・
難しい話は置いといて、声を大にして言いたいのは「後発品=安かろう悪かろう」では無いってこと。もしそんな物なら薬剤師も国も後発品を売ろうとしません。是非、素直な気持ちで後発品の説明を聞いてみて欲しいと思います。
アンケートの意義はざっくりと以上のようなものです。その他の部分で気になる事があれば服薬指導(薬の説明を受けている時に)世間話のように聞いていただけると、ニコニコの笑顔で薬剤師は応えます!
実は薬剤師って、患者さんから質問とか、話しかけられたらすっごく嬉しいんだ〜♪
皆さんが何気なく渡して、薬剤師(事務員さん)が何気なく受け取っているように思える瞬間にも皆さんの役に立つために色んな事を考え、実行しているんです。地味ですが。。。
それを少しでもご理解いただけたら幸いです♪
思いのほか情熱が入ってしまい、長くなってしまったので続きは次の記事で書きます〜!
良かったら読んでくださいね。