26歳から薬局長を経て、28歳という若さで”エリアマネージャー”にまで登り詰めた筆者のリアルなエピソードなので、苦労している皆さんの、問題解決の一助になれば幸いです。
※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
私は薬局長での成功が認められ、異例のスピードでエリアマネージャーに昇進しました。
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任命された当初は「エリアマネージャーになっても店舗数が増えるだけだから、やる内容は大きく変わらないだろう。ここでも成功してどんどん上へのし上がるぞ!」という思いでいました。
しかし、結果的にはその考えの甘さが原因で苦い思いをすることになりました。
自分自信も変わる努力をし続けたことで、時間とともに今はかなり安定してきましたが
当時を振り返ると「人間的な甘さ・経験不足」が否めない状態でした。
今回はそんな私の「エリアマネージャーなりたての失敗談」をお伝えしていきます。
目次
なにが失敗だったか
まず薬や病気の学術面では「常に実力不足を感じているので、他の方よりも勉強している」自負があります。
なので、それほど不安要素では無かったのは良かった点です。
では、何が失敗だと思ったのか。
それは「人間関係」です。
門前とも比較的良好な関係で、他の店舗内でも人間関係は良好でしたが
一店舗だけ「どうしても波長が合わない」店舗がありました。
現在は良好な関係に修復しつつあるのですが、
それまでの過程で「何故、その店舗との人間関係が上手くいかなかったのか」、「どのような変化があり人間関係を修復するまでに至ったのか」という
リアルな経験談を
失敗編、改善編に分けて以下からお伝えしていきます。
失敗編
立場が上がったことに舞い上がっていた
初心や謙虚さを忘れていました。
失敗した原因は「なめられたくないという思い」があったから反だと省しています。
私はかなり若くしてエリアマネージャーになりました。
それもあり、「立場が上がった以上、威厳を持ってなめられないようにしなくては。」という思いが先行していました。
そして最初の赴任先が人間関係をこじらせた店舗だったのですが
当時私は、店舗改善を積極的にし、自分が追求する型にはめ込むことが正解だと思っていました。
さらに、当然それにスタッフ達も付いてきてくれるものだと思っていました。
そう思っていた理由としては
- 私は薬局長よりも上の立場であるから皆が言うことを聞いてくれtるのは当たり前
- 私の追求する型にはめれば結果として全員が仕事を効率的に出来るようになる
上記2点がありました。
そのようなガチガチに凝り固まった考えた方でスタッフとも接していたので
当然周りは、「エリアマネージャーだからって年下のくせに偉そう」と思われるようになっていきました。
私の中の正解に突き進めば良いと信じていましたが、実際はそんなに甘くなく
いくら同じ会社に所属しているとはいえ人それぞれ考え方や価値観は違うので
- 時には自分の常識・正攻法が全く通じないことがある。
- 同じやり方をしてもA店では成功したのに、B店では失敗することがある
という事を恥ずかしながら今回の失敗から学びました。
「自分の求めているように動いてくれない」や「自分を上司として認めてくれている感じがしない」という思いから
かなりしんどい思いをその時にしました。
しんどさ故に「自分の邪魔になるスタッフを排除しようか」とも考えたくらい
当時は視野が狭くなっていました。
「こんなに皆のために頑張っているのに、なんで評価してくれないの?思うように動いてくれないの?」と常に思っていました。
繰り返しになりますが、皆それぞれ考え方や価値観が違います。
当時の私は「立場が上だから」と自分の価値観を押し付けていたに過ぎないなと反省しています。
最初の半年くらい「この仕事向いてないかな。辞めようかな。」と思い、苦しみや葛藤を抱く日々を過ごしていましたが、
転機が訪れました。
その転機が訪れたのはCEOとの食事会の中でした
- 周りの人を変えることばかりに力を使っており、自分自信を変えるという事をしていない事に気付いた
- エリアマネージャーとしてどのような事を求められているのかを名言してもらった
この2点が原因だと、この2点が盲点だったと認識しました。
そこからは改善編でお伝えしますが、その翌日からガラッと自分のスタイルを変え
時間はかかりましたが今では少しずつ「信頼を得てきている」という実感があります。
その店舗のスタッフからも「最近良い方に変わった。接しやすくなった。」という声が出ていると人づてで聞いたときには
- 思い切ってプライドや見栄を捨て、ガラッとスタイルを変えて正解だった。
- 柔軟性を持ち、店舗によって自分のスタイルを変え、その店舗に馴染むようにする事も重要。
ということを学びました。
上に行けば行くほど関わる人も増えていき、それぞれが個性を発揮してくるので
それぞれに柔軟に対応出来る力が求められるということも大いに学ばせてもらいました。
更には、今回の一件で「自分はそれに柔軟に対応出来るんだ」という自信も付きました。
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改善編
先程、CEOとの食事会がきっかけで、「人間関係をこじらせた原因」を悟った私は翌日からガラッと自分のスタイルを変えたと言いました。
もちろん周りからは「え・・・急に、いつもとなんか違うんだけど・・・」と思われていたみたいですが
すぐには評判は変わらず、それを続けて更に半年くらい経って
ようやく「信頼の声」が挙がってきたという具合です。
- 一度失った信頼は取り戻すのに本当に骨が折れる
- それなら最初から好、かれなくてもいいから嫌われないようにする方が楽だ
そこから上記2点の学びを得たので、
今後巡回する店舗が増えた際にはこの時のことを思い出し、成功につなげようと思っています。
周りの人を変えることばかりに力を使っており、自分自信を変えるという事をしていない事に気付いた
思うように行かず、辛い時期を過ごすと、人は視野が狭くなりがちです。
CEOとの食事会で自分を俯瞰して見れた事がとても大きく
- 自分は、思い通りに行かないと視野が狭くなりがち
- その時に感情論に流されず、冷静に客観的に分析することが重要
という学びを得ました。
もちろん視野が狭くなったことは自分では気付きにくく、感情論を押さえて冷静に客観的に自分を見るのは非常に難しいです。
なので次から「視野が狭くなっている気がする」と思ったら
自分の中だけで解決しようとせず、信頼できる人に相談して、人の力を存分に借りさせてもらおうと考えています。
また、自分の感情を優先して「自分が!自分が!」とならずに、人の意見にもきちんと耳を傾ける事の大切さも学びました。
エリアマネージャーとしてどのような事を求められているのかを明言してもらった
エリアマネージャーになりたての頃の私は
「エリアマネージャーとはこういう仕事内容だよな。こういう接し方だよな。」という
「自分が持っている常識」を元に業務にあたっていました。
しかしそれが間違いだと気付きました。
なぜかと言うと「それぞれの会社、経営者により、さらにそのタイミング、状況によっても、そのポジション(今回で言うとエリアマネージャー)に求められているもの」は違うからです。
今考えてみれば当然のことですが、当時の私はそんな事には気付きもせず
自分が正解だと思うがままに行動していました。
いくら自分が正解だろうと思っていても、それが会社から求められていることでなければ評価されにくいです。
会社員は会社に守ってもらっています。
なので会社のために仕事をし、その対価としてお給料をもらっています。
なので、どのポジションであっても経営者の話を聞き、
自分が何を求められているかを明言してもらい
それを遂行することが会社にとって最も正解なことだと現時点の私は考えています。
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おわりに
立場が上がるとやっぱり嬉しくて、
それまで当たり前に出来ていた言動が急に出来なくなるという経験をしました。
私の中ではエリアマネージャーになってからの最初の半年はとてもしんどい期間でした。
しかし、それがあるから”苦い経験”として自分の経験値が上がったと思っているので
今になってみてば「あの時に挫折しないで良かった」と思います。
全国の管理者の皆さん、しんどいですよね。
どれだけ挫けそうになっても是非諦めずに色んな方法をトライして欲しいと思います。
柔軟に色々試してもダメな時に初めて、諦めたら良いと思います。
私には、あの時諦めなかったから、エリアマネージャーなりたての頃には無かった今の景色が見えています。
「失敗して改善した分、成長した」と自分自信をとても誇らしく思います。
今しんどくて、挫けそうになっている皆さんにも「その景色」を見て「自分を認めてあげて」欲しいと思います。
なので、今は格好悪くてもいいので泥臭くもがき続けて欲しいと思います。
そうすれば、いつかきっと素晴らしい結果として自分に返ってきます。
努力し続けるあなたのことは必ず誰かが見て評価してくれています!
一度しかない人生で、良いも悪いもあらゆる事を経験して、後悔ない分厚い人生を歩んでいきましょう!!
では次の記事でお会いしましょう!!
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