”新人薬局薬剤師”として新卒入社した方全員に見てもらいたい。もはやバイブル。
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※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
4月になり、新入社員として初めて社会人となる方や、多職種からの転職など
初めて薬局で勤務することとなった方も多いと思います。
この記事を読めば、新人(薬局)薬剤師として最低限押さえておきたいポイントが分かります。
薬剤師国家試験を無事に乗り越えた皆さん、お疲れさまでした!!
合格できるかの不安や葛藤が沢山あったことと思いますが、よく頑張りましたね!!
期待と不安が入り混じっていると思いますが、これから酸いも甘いも経験し
立派な薬剤師として活躍されていくことと思います。
私も新人さんに負けないように頑張らねばと思うばかりです。
まずは押さえるところはバシッと押さえて、社会人最初のスタートダッシュを決正しく決めましょう!
目次
職場に慣れましょう
関係者の顔と名前を一致させましょう
本部、店舗スタッフ、会社の中のキーパーソン、卸さんなどの関係者の顔と名前を一致させましょう。
新入社員で、これが出来れば一目置かれることでしょう。
その為に、会話を切り出す際には「〇〇さん、おはようございます!」や「〇〇さんはどう思われますか?」と相手の名前を連呼しましょう。
これをするだけで「コミュニケーション能力があるな」と思ってもらえるポイントの一つだと思います。
薬剤師ってコミュ障のイメージが多いみたいです。
なので、コミュニケーション能力があるように振る舞うことで
そのギャップを逆に利用しちゃいましょう♪
先輩、上司に可愛がられましょう
これはかなり大事。
出世しやすくなるだけで無く、働きやすくなったりします。
新入社員の皆さんはピンと来にくいかもしれませんが、この先長く働いていく中で、今の職場が働きやすい環境になるというのはとても大切な事です。
働く時間というのは生涯の中でかなり多くの時間を占めています。
どうせ多くの時間働くなら、ストレス無く働ける環境が良いですよね。
職場環境が変わるのって、「自分が変えていく」か「自分は行動せず運に任せる」の2パターンだと思っています。
自分の思うように良い職場にしたいのであれば、「自分が変えていく」必要があるとも思います。
その為にはまず自分を変えて、行動を起こしましょう。
すぐには変わらないかもしれませんが、その行動はきっと回り回ってあなたの為になります。
では、具体的な行動とはどんなものか、
それはきっかけを逃さない事です。
きっかけというのは一生に何度も訪れるものもあれば、一回しか訪れないものもあります。
その一回を逃さない為にもセンサーをビンビンに張り巡らせておきましょう。
飲み会や薬局の雑談などに積極的に参加したり、コンペや集まりに積極的に顔を出したりする事で
先輩や上司から可愛がられる可能性が上がります。
すると自分の相談や話なども聞いてくれやすくなるだけで無く、先輩や上司の「為になる話や価値観」なども聞けるので、出世や働きやすい環境を作る近道になる事が多いです。
具体的な方法はこちらをチェック→【もう”人間関係”で困らせない‼︎相手別対応マニュアル】周りのスタッフさんと上手くやるには〜薬局薬剤師〜編
同期は大事にしましょう。
同期ってなんか特別な仲間って感じがしますよね。
同じタイミングに入社し苦楽を共にする事で、時にはライバル、時には相談相手、時には遊び仲間となる存在だと思います。
一生の付き合いになる事もあるので関係は大事にしておきたいものです。
途中でどちらかが仕事を辞める・転職してしまう事も多いですが、
その時は違う職場・職種での情報を貰う事ができます。
そういった情報を聞ける人がいるという事は今後の社会人生活を大きく好転させます。
情報は持っておいて損はないです。
自分だけでは知り得ない情報は特に価値があります。
元気よくハキハキと挨拶しましょう
薬剤師としての第一歩を歩み出し、「やってやるぜ!」とやる気満々な方が多いと思います。
出鼻を挫く様で申し訳ないのですが、あえて事実をお伝えします。
ほとんどの新人薬剤師は、まだまだ現場の薬剤師として活躍するには実力や経験が足りていません。
最初の方は、周りの職員から薬剤師としての活躍をあまり期待されていない事がほとんどなのです。
現場での薬剤師業務も満足に出来ない、そんな新人の方々にもお給料はきちんと発生しているので、中には給料泥棒じゃんと愚痴を漏らす先輩方もいらっしゃいます。
そんなところで攻撃されないように、せめて元気よくハキハキと声を出すくらいはしましょう。
声を出すなどは薬剤師で無くても誰でも出来ます。
誰でも出来るからこそ、やっておかないと損をする可能性がありますよ。
薬剤師には個性の強い考え方の人が多い印象なので、
斜め上の角度から攻撃される事もあります。
そんな無意味な攻撃を受けない為にも、業務が手につくまでは印象を良くすることに努めましょう。
分からないことは必ず確認し、メモを取りましょう
これも凄く大切です。
薬剤師業務の中には患者様の命に関わるものもあります。
新人のうちは、「どれがそれに該当するのか」、「どの様なことに気をつけないといけないのか」が分からないと思います。
薬剤師はプライドが高い方も多い印象なので
「こんな事を聞いたら無能と思われるかも・・・」と思って聞くに聞けない方もいらっしゃると思います。
色々と思う事はあるかも知れませんが、
「分からない事は必ず確認すること」これは薬剤師だけで無く、社会人の鉄則です。
確認を怠ったばっかりに大問題に繋がったとします。その時、あなたは責任を取れますか?
特に新人だと問題が起こった時にどう対応して良いかも分からないので、「この先自分はどうなるんだろう・・・」と心が張り裂けるほど不安な気持ちになると思います。
確認さえしておけば、そんな事にはなりません。問題が起こったとしてもそれは確認を受けた側(先輩、上司)の責任です。
新人のうちは分からないが無くなるまで聞きまくってください。
そこで得た正しい情報・判断はいずれ、あなたが先輩・上司となった時に必ず役立ちます。
あと、メモを取ることも重要だと思います。
ただしここで気を付けて欲しいのが、メモを取ることが目的になっている人がいます。
メモとはあくまで二度同じ事を聞かなくても解決できるようになる為のツールです。
メモを取ったけど、後で自分でやろうと思った時にメモが読めない、どこに書いたか分からない様では使い物になりません。
一人でも(教えてもらった業務が)ミスなく完璧に出来るようになるという事が目的。
その為の一つの手段としてメモがある。
という認識からズレない様に、メモを取るときは毎回気を付けましょう。
さらに、メモを取ることで生まれるメリットもあります。
それは仕事に対する姿勢をアピール出来ることです。
メモを取る事で褒められるというのは少ないかも知れませんが、
メモを取らないことで「やる気が無い。」、「メモすら取らない」とマイナスに思われる事は多いです。
なので、新人の内は必ずメモ帳を持ち歩きましょう。
会社・社会のルールを守りましょう
遅刻などしないように
どれだけやる気に溢れていても、会社・社会のルールが守れなければ台無しです。
「夜遅くまで残業で頑張った。そのため寝るのが遅くなり次の日に遅刻した。」というケースがあります。
「長い時間働いてまっせ!」と頑張ったアピールをしたくなる気持ちも分かりますし、「ノッてきたから気付いたら時間が経っていた」という気持ちもわかります。
ただ、会社員として組織に属している限りは、それは評価されません。
きちんと時間などの会社のルール(就業規則)に則った上で、結果を出せる方が評価されます。
ルールも秩序も無く「頑張ったんなら頑張った分だけいいっしょ」という学生ノリが残らないように気を付けましょう。
まずは仕事に全力を注ぎましょう
そのうち自分にとって大事なものが見つかってくる
社会人になって何年かするとだんだん仕事にやる気が無くなってきたり、逆に仕事が好きだと思ったり、プライベートが最重要と考えるなど価値観が変わってくることが多くあります。
新人として気持ちが高まっているうちに仕事に全力を注いでいくと、どの道に行くにしても軌道修正しやすいのでお勧めです。
不思議なもので、仕事に全力を注いでいないとその仕事を好きになる事はほとんど無いんです。
薬剤師になり2〜3年すると、「薬剤師業務って面白くない。」とやる気が無くなる方が多くいらっしゃる様です。
しかし、そういった方のほとんどは目の前の業務に全力・情熱を注いでいない事が多いです。
だからこそ、表面的なところでしか判断できず、その奥にある真髄・面白味に触れられていないように感じられて止みません。
新人の方はまずは目の前の仕事にがむしゃらに全力を注いでみてください。
今後の方針を考えるのは、その先でもきっと遅くはないはずです。
研修は全力で受けましょう
会社によっては新人研修というものがあると思います。
あれって「ダルぅ」って思うことも多いですよね〜。
しかし、実際にはそれを行うためにかなりのお金・労力がかかっています。
なぜ会社はそんなにお金や労力がかかるのにわざわざ研修を新人に受けさせると思いますか?
それは、あなたに立派な社会人になってくれよと期待しているからです。
また、あなたが社会人として恥ずかしい思い・失敗をせずに済む様にという善意のようなものでもあります。
自分で受けるには何万円もかかってしまう研修でも、会社が払ってくれるお陰でタダで受けれます。
しかしこういうものは大抵、後から大切さや有り難みが分かってくるものです。
私が就職した最初の一社目は、新人研修にはかなり力を入れているところでした。
その後、転職したんですが、転職先は新人研修を行なっていないところでした。
その時に痛感したんですが、新人研修があるところの職員と、新人研修が無いところの職員では意識や社会人としての素養が段違いなんです。
新人研修が無いところはそもそも社会人としての素養がない方が多く、敬語も使えなければ、取引先にも平気で無礼な行動をし、上司部下の関係も曖昧で組織として弱く、学生バイトのノリと大差が無いように感じる事が有ります。
まあ、研修が無いと正しく時間をかけて教えてくれる人がいないんだから仕方ないよね。
当時は面倒臭いと思うこともありましたが、今振り返ると新人研修を受けさせてくれた最初の会社には感謝しかありません。
転職先(中途)では受けられないことも多いので、しっかりとこの新人研修で自分のもの(力)にしましょう。
薬の事は二の次でも大丈夫な気持ちで
まずは仕事の内容を把握しましょう
そのためにもこの人は業務をする時にはどのような事に気を付けながら、どのような道具を使ってやっているかなどをしっかりと観察しておきましょう。
新しい仕事を教わる時に、
- 「何も知らないので一から十まで全部教えてください。」と教えてもらう事が当然のような空気を出してくる方
- 「これって〇〇さんがいつもやっている業務ですよね。これをこうやってやっているのをいつも見てました。この業務にはどういう意味合いがあるんですか?」と業務が出来る様になるその先まで見据えて能動的に考え行動する方
どちらが、仕事が出来そうか一目瞭然だと思います。
もちろん前者ですよね。
いや、後者だろ!!
これは、早く自分も皆んなの役に立ちたいと思う気持ちがあれば誰でも出来ます。
薬局の中の仕事は全て、薬剤師であるあなた(が出来なくてはならない)の仕事です。
全てをあなたが行うのは物理的にも時間的にも不可能なので、
他の薬剤師や事務さんがいてくれるのです。
それを忘れずに、まずは全ての業務の流れを理解するくらいまでは出来るようになりたいですね。
また、新人薬剤師は、先輩薬剤師に比べて知識や経験は少ないと思うので
そういった面は先輩に力を貸してもらいましょう。
その代わり、その他のルーチンワークを完璧にこなし、先輩の役に立ちましょう。
仕事が手についてきたらその時に勉強を始めるくらいでも大丈夫
薬剤師としての現場での実力は一朝一夕につくものではないので、パンクしないように長い目で見るほうがお勧めです。
業務を覚えながら、薬剤師としての勉強もみっちりやり続けるのは至難の業です。
どちらも中途半端にならないように、まずは普段の仕事をきちんと行えるようにし、その後から薬剤師としての勉強を行う流れでいいと思います。
勉強を始める時は、新人でもベテランでも言えることですが、毎日コツコツと少しずつ知識を付けていくことがお勧めです。
ゆっくりで良いので、毎日薬剤師としての勉強を行いましょう。
それでもどうしても早く薬剤師として実力を認められたいって人は
要領よく勉強するポイントがあります。
あくまで日々の業務を完璧にこなせるようになった上で、日々よく扱う薬や疾患、法律から順に勉強していくことです。
それ以外のほぼ扱わないものや、全く関係の無いものは後からなんぼでも覚えられます。覚えてなくてもほぼ聞かれません。
これを意識して毎日コツコツ勉強していると、短い期間の内に他の職員から「成長してる」、「あの人は仕事出来る」と思われるはずです。
これは相当合理的なのでお勧めな方法です。
特に最初の3年目まではしっかりと実力をつけていきましょう。
詳細はこちらをチェック→【”新人薬剤師”必見!ここで勉強しておかないと人生ハードモードになる?!】薬剤師歴3年目までに〇〇を押さえよう!
そうすることで、いざ管理薬剤師になったり、転職をする上でもきっと役に立つはずですよ♪
あれだけ勉強した国家試験の記憶って、
国家試験に合格した瞬間、ほぼ無くなるよね〜(笑)
この記事は以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございました♪
スタートダッシュを切って
ぶっちぎりイカした薬剤師になってくださ〜い!!
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