”薬学部”に進路を決めることの「メリット」や「注意点」を一緒に見ていきましょう!
※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
特にこのブログが必見の方
- 進路に迷っている学生さん
- 高校生までのお子様を持つを持つ親御さん
- 大学受験浪人生の方
- 社会人になっているが、もっと安定した生活をしたい方
これらに当てはまる方は、この記事を読むことで薬学部への入学をオススメする理由や注意点が分かります!
目次
メリット
薬剤師になれる
これが何よりもメリットですね。
もはや薬学部に行くのにこれ以外の目的はありません。
薬剤師の旨味は別の記事でも書いているので詳しくはそちらを参考にしてください。
簡単に言うと、薬剤師になれば給料面、安定性が現状では約束されます。
それ以外にも「薬剤師」というステータスな国家資格を持てるというのも
信頼に繋がるという観点から、かなりのメリットですね。
その証明として、薬剤師は融資が下りやすく、ローンを組みやすい現状にもあります。
「薬学部に入っている」ってだけで褒められる
「薬学部は頭が良い=入学するだけで凄い」というイメージがあるようで
誰にでも堂々と「薬学部に通っています」と言えます。
あまりメリットに感じないかもしれませんが
本人は褒められて気持ちいいし、親御さん達も「すごいね」と言われて気持ちいいものですよ。
入学するのにそこまで難易度は高くない
大学にもよるが偏差値や難易度は医師になるよりも低いです。
さらに言えば、少し勉強をしたり、学校の評価を高めて推薦枠を狙えば
私立大学であれば学費は高いですが、比較的簡単に射程圏内に入ります。
「薬学部=賢い、難しい」という固定概念にとらわれず
視野を薬学部にまで広げてみることもオススメします。
30〜40代の方(もっと年齢が上の方もいらっしゃる)が普通に在学している
これは他の学部では珍しい光景かもしれませんね。
医学部を目指して何年も浪人したが、薬学部という道を選んだ方や、
社会人となって働いたが、無資格が故に希望の就職先が見つからず、待遇も良くないと感じた方など
様々な理由から”薬学部”に入学される方がいらっしゃいます。
そもそも6年制で縦の繋がりが強いことや、6年間の内に数回留年している方も一定数いらっしゃるので
薬学部の年齢層はかなり広いと言えます。
したがって、年齢を気にして入学をためらう必要はないと思われます。
一度社会人を経て薬学部に入学するということは、薬剤師が安定しているという裏付けになるかもしれませんね。
注意点
6年間通わなくてはいけない
薬剤師になるためには6年制の薬学部を卒業しなくてはなりません。
他よりも2年間も長く行かなくては行けないと思うと思いますが
実際に薬学部を卒業した私は、「他よりも2年間も長く学生生活を楽しめた」という風に思いました。
長い人生の中で学生でいられる期間は短いです。
私は6年間で勉強が大変だなと思うことももちろん何度もありましたが、
学生生活は尋常じゃなくエンジョイしたという自負があります。
今でもタイムマシーンで戻るなら「大学時代」だなと思うくらい、充実した日々を薬学部でも過ごせました。
同じ薬学部出身の方でも同じことを言っている人が多いので、
「薬学部は勉強ばかり」ではなく、「薬学部でも学生生活を楽しめる」ことがあなたにも出来ると思います。
私大は学費が高い
さらにそこに最短で6年分の生活費も掛かってきます。
「うちの家計では無理・・・」と諦める前に、奨学金も検討してみてください。
さらに奨学金には通常の「有利子」だけでなく、「無利子」もあります。
無利子になるためには高校での評定平均を高める必要がありますので詳しくは進路相談の先生に相談してみましょう。
私も奨学金を借りており、毎月コツコツと返済しています。
借入額は多いですが、薬剤師になればそれが家計の圧迫に感じることは無いと思います。
そして、学生さんへ。
社会人になっておらず、お金の大切さがまだ想像しにくいかもしれませんが
奨学金の「有利子」と「無利子」では最終的にあなたが返済する金額がかなり違います。
現時点で学生のあなたには3年は長く感じるかもしれませんが、
年齢を重ねていく中で「たった高校3年間、評定を高めるために努力するだけで無利子になれるのに何故頑張れなかったんだろう」と後悔しないように今のうちから頑張りましょうね。
後で後悔しても、もう戻れないですからね!
入るよりも入ってからが難しい
残念ながら、薬学部に入るだけでは薬剤師になれません。
薬学部6年制を卒業試験を合格することで無事に卒業し、さらに薬剤師国家試験に合格することで、厚生労働省が管轄する薬剤師名簿に登録されて初めて薬剤師と名乗れます。
そして、卒業するまでの6年間を留年することもなく上がっていくためには
ある意味「根性」が必要になります。※もちろん要領よく上がるための「コツ」もありますよ。
私はストレートで薬剤師までなりましたが、
私が6年生になる頃には、ストレートで上がっている同級生は6〜7割程度しか残ってなかったです。
それから卒業試験で数名落ちて、国家試験で残りの人数の2〜3割落ちたという感じです。
留年した人を見てみると、「授業に出て来ない」や「やる気がなくなる」という事が原因のように思えます。
私もその両方を経験して、「薬学部辞めたい」と思ったことも何度かありましたが
薬学部に留まって、ストレートで薬剤師になれた要因としては
「学費を出している親に申し訳ない」や「薬剤師になれば将来食いっぱぐれることはない」という
自分以外の大切な人の存在や、自分の将来を真剣に考えたことが考えられます。
薬学部に進学する前にはしっかりと家族で話し合い、
お金の面や、薬剤師になれば安定した生活が待っていることなど
しっかりと腹落ちするまで伝えてあげてください。
その時に腹落ちしなくても、時間を経て、バイトなどして自分でお金を稼ぐ大変さなどを知っていく中で
徐々に腹落ちすることもあります。
焦って伝えようとしてお子様と反発し合わないように
お子様を信じて、是非とも冷静に話し合ってくださいね。
今回は以上です。
私は薬剤師になって、甘い蜜をたくさん吸ってこれたので
「薬剤師になれて良かった」と素直に思います。
この記事をきっかけに薬学部に興味を持つ方が増え、
薬剤師になって良かったと思う人が増えると嬉しく思います♪
ではっ!!
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