薬学生の皆さん、日頃より”薬剤師国家試験”に向けての勉強お疲れ様です。
※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
薬剤師になったら素晴らしい将来が開ける可能性が増えます。
キラキラした将来に向けて最後まで走り抜いてくださいね!!
さて、勉強をしていて「化学とか物理とかって薬剤師になってから役に立つのかな?」と疑問に思ったことは無いですか?
「このペースで勉強しておいて、社会に出て同期の薬剤師と知識差が出来たら嫌だな」と不安になったことは無いですか?
今回はその不安や疑問を解消していきたいと思います。
薬剤師国家試験の勉強は”先の不透明な長距離走”です。
「年1回しか無い試験に受かるかどうか」先が不透明だから不安になるのです。
更にそこに将来の不安や疑問を抱えたままでは勉強の効率も下がってしまいますし、長距離を走り切れません。
受かるかどうかの不安に襲われるのは当たり前の事です。みんな不安です。
しかし、不安の原因はそれだけでいいんです。他の不安は受験の邪魔になります。
この記事を読んで不要な不安を無くし、少しでもスッキリして国家試験の勉強に打ち込んでもらえると嬉しい限りです♪
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目次
まずは薬剤師国家試験を合格できるように
薬剤師になる為には薬学部(6年制)を卒業する必要があります。その為には卒業試験を合格する必要がありますが、卒業試験の対策はする必要が無いように感じます。
そこに時間をかけるよりは、薬剤師国家試験を合格出来るように全力を注ぐべきです。
大学は、国家試験の合格率を上げたいと考えています。その方が入学希望の学生が多くなる、つまり、収益が増えるからです。
その為に国家試験に落ちそうな学生には、そもそも受ける資格を与えないようにします。
その”選別”の役目が”卒業試験”です。
つまりは、国家試験に合格出来るレベルになれさえすれば勝手に卒業試験に合格出来るようになります。
さらに言えば、薬学生の皆さんの目的は「薬剤師になること」です。
卒業しても薬剤師国家試験に合格できなければ薬剤師として働くどころか、大半の人は「何の資格も持っていないし、年齢は重ねてるけど社会にも出ていないちょっと薬学に詳しい人」として不名誉な称号を与えられ
「薬剤師しか出来ない特別な仕事」ではなく、「誰でも出来る仕事」しか出来なくなります。
それほど薬剤師国家試験に受かるのと受からないのでは雲泥の差があります。
是非とも「薬剤師国家試験に合格する」という当初の目的からブレないように気をつけてくださいね。
勉強しておいたら将来に役立つ科目について
結論から申し上げると、業種・職種によって変わってきます。
私は薬局薬剤師なので、一般的な薬局目線からお話しさせていただきますと
薬理、病態・薬物治療は必須です。
薬剤、法規、実務、衛生は詳しいと得する。
物理、化学、生物、衛生は正直あまり使わない。
といったところです。
薬剤師によっては「化学構造がこうなっているから、こういう作用が・・・」とか言って化学構造の大切さを説く方もいますが
全員がそれに詳しくなる必要性は全く感じていません。
「そうしたい人は勝手に勉強したらいんじゃない?」くらいのスタンスです。
とはいえ、薬剤師国家試験の出題範囲ってだけあり、働いていればもちろん全ての科目について「広く知識を持っていたら役立つなと」と思う事はあります。
薬剤師国家試験には足切り(この教科を何点以上取れなければ即不合格にするよってやつ)もありますので、”広く浅く”をテーマにまんべんなく点を取れるように勉強していきましょう。
その上で、得意科目を薬理、病態・薬物治療に出来ればきっと現場に出た時に少し良い思いができますよ。
私の実体験では、就職してすぐの新人研修で、薬理の質問にバッキバキに答え、教育係の薬剤師さんや同期に一目を置かれたという事がありました。
いや〜、そん時は気ん持ち良かったねぇ〜!!
薬理が得意科目にしておいて良かったって思いましたね♪
今のペースで勉強しておいていいのか?
薬剤師国家試験当日までこの疑問を持ち続ける方が大半だと思います。
急にふと物凄い不安に襲われる事もあるでしょう。
不安になって夜も眠れず、徹夜で勉強する方もいるでしょう。
まず第一に、徹夜はやめましょう。効率が悪すぎますし、健康に良くないです。
薬剤師国家試験は長距離走です。
むやみに長時間勉強した人が受かるのではなく、効率的にコツコツ勉強する人が受かるのです。
不安な気持ちは分かりますが、闇雲に勉強していては成績も飛躍しづらいでしょう。
目標を立てて、その目標を達成したら明日に備えて休んでいいんです。
そうじゃないと常に全力疾走していては誰であっても持ちませんよ。
そして健康第一です。
薬剤師は体が資本です。患者様に対して”健康のサポート”をしている、”不健康な薬剤師”がいたら笑っちゃいます。
社会人になればどの職種・業種についても健康第一となります。
今のうちから健康意識は身につけておきましょうね。
話は逸れましたが、
薬剤師国家試験を受かるためのペースは
模試を参考にしてください。あれは本当に緻密に計算され尽くして出来ています。
模試の成績をもとにペース配分を決め、一度ペースを決めたら次の模試まではペースを乱さないように徹底してください。
結果に一喜一憂することはお勧めしませんが、良い点が取れたらとりあえず自分を褒めて認めてあげてくださいね。
そして良い点が取れた方も、そうでなかった方も絶対にやってほしい事があります。
それは、当日中に自己採点をし、当日中に分からなかったところの解説を読むということ。
これをするだけで国家試験の合格率はグンと上がります。
せっかく貴重な1日をかけて模試を解いたのであれば、その労力を最大限に活かしましょう。
「模試後は頭を使いすぎて頭真っ白・・・っていうか朝より老けてない?」って気持ちは良く分かります。
多くの人はここで「疲れたし今日はもう勉強しない!」ってなると思います。
だからここで差をつけるんです!!!!
かつて私は言いました
「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」と。
ちなみに、メイウェザーも同じ事を言ってましたね。
薬剤師になってから同期に差をつけられ無いためのペースは
薬剤師国家試験の進捗が順調だと、国家試験後の不安が出てくる方もいらっしゃるようです。
その考えに至るのは、これまで正しい勉強方法で着実に成果を出してきているからだと思うので、とても立派に思います。
しかし、ここで残酷な天使のテーゼお知らせがあります。
使徒到来国家試験が終わったら、ほんっとビビるくらいに知識が抜けます。
あんなに頭に定着するように勉強していたのに、あんなに知識の泉だったのに
国家試験が終われば”煩悩の泉”となってしまいます。
私も正直、人生の知識のピークは”国家試験当日”だと思います(笑)
とはいえ、よく頑張りましたからね。試験の合否はその時は忘れ、盛大に自分を労ってあげてください♪
またもや話が逸れましたが、何が言いたいのかというと
よく勉強していた科目はかろうじて記憶に残っているけど、
国家試験が終わり、就職するまでの一ヶ月強の間にほとんどが忘れ去られてしまうという事です。
つまり、これまでどれだけ勉強していても、その一ヶ月強の間に勉強してなければ
結局、どこの大学を出ようがみんな”薬剤師としてはどんぐりの背比べ”という事です。
なので、国家試験前からそのような事(同期に差をつけられないように等)を心配する必要は全く無いです。
今後、あなたも薬剤師になり、現場で色々と経験する中で、様々な知識が身についていきます。
それは”生きた知識”であり、国家試験の参考書には載っていないものがほとんどです。
今、薬学生であるあなたがしなければいけないことは
生きた知識を扱えるようになる為に、薬剤師国家試験の勉強から基礎の部分を身に付けることです。
これから薬剤師として活躍するための「基礎力があるか」を見極めるのも薬剤師国家試験の役割の一つだと考えています。
なので是非とも今は、”薬剤師国家試験に合格すること”だけを目標に努力を継続していってください。
私も当時、国家試験の勉強はかなりしんどかった記憶があります。
「人生で一番勉強した期間」だとも思います。
でも、今振り返るとあの時、しんどさに心折れずに勉強しておいて良かったなと思います。
薬剤師になり、充実した毎日を過ごせている事もそう思える理由ですが
「薬剤師国家試験に合格できたんだ。
自分ってやる気になれば、これだけ勉強できるんだ。
あんなに肩ちぎれそうになる思いで持ち歩いた重く分厚い青本(薬ゼミのやつ)を9冊もコンプリートしたんだ。」
という実績が自信に繋がっているからです。
趣味や仕事で新しく資格を取る際も「薬剤師国家試験を合格できたなら、これも余裕っしょ。」と思えます。
生きていたら辛いこともあります。それも「薬剤師国家試験の受験勉強に比べたら全然マシでしょ。」と思えます。
もはや勉強にのめりこんでいた自分を羨ましく感じることさえあります。
これが、私の”生きた経験談”です。
薬剤師国家試験受験生の皆さんには、心折れずに最後まで走り抜いてほしい!
走り抜いた先にある絶景を一緒に味わいましょう!
にゃんころは頑張る皆さんを応援しています!!ファイト!!
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