今回は”転職”することでのメリット・デメリットを一緒に見ていきましょう。
※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
この記事を読んでくださっているという事は、少なからず転職に興味があるという事でしょう。
「けど、実際に行動するのはなんか気が乗らない・・・」
それは転職することで受けれる恩恵をあまり理解できていないからかもしれません。
「今の店舗は人が足りないし、私が抜けたら回らない・・・」
と思っている方も多いかもしれませんが、ズバリ言います。
会社は、あなたが思っているほど弱く無いです。あなたがいなくなっても、誰かが穴を埋めて軌道に乗せていきます。
会社にとっては、きちんと働いて成果を出してくれれば正直誰でも良いんです。
しかし、あなたにとっては?
あなたの人生は、あなたが主人公です。
あなたが、自分のために行動することをやめても、誰も穴を埋めてくれません。
あなた自身の為に、あなた自身が最善だと思う道を選ぶ。
そのための一つの手段が、転職です。
この記事を読めば、薬剤師の転職のメリット・デメリットが分かります。
きちんとメリット・デメリットを把握することで
不必要に足を止めることなく、あなた自身の為の人生を歩み出していってください!
転職を重ねるたびに薬剤師として幅広くレベルアップしていくと言っても過言では無いでしょう。
もちろん一つの店舗で極めて、限りなく深く知識を習得するもの素晴らしいですが、
今回は転職に焦点を当ててお話しします。
メリット
給料が増える
生きていくにはお金は必要不可欠ですよね。
「ある程度お金があればいい」や「お金持ちになりたい」など価値観は人それぞれですが
お金持ちになりたいのであれば、収入を増やすことがとても重要です。
今の会社で出世していくことも手ですが、
「いつ頃出世できるって自分自身で分かっていますか?」
「出世したらいくら給料が増えるか分かっていますか?」
おそらく上記の質問に、ほとんどの方が正確に答えられないと思います。
正直、出世するには時間と労力がかかります。
さらに、出世したら責任が伴います。
それなのに、出世しても管理薬剤師くらいだったら数万円が関の山です。
仮に毎月の給料が5万円上がったとします。年間で5万円×12ヶ月=60万円上がりました。
これでもかなり給料は上がっていますが、そこに至るまでかなりの時間と労力、そしてこれからの責任が待っています。
出世したことで、部下を飲みに連れていく機会も多くなり、結果交際費がかなり掛かってしまうこともよくあります。
場合によっては残業代が付かなくなり、実質の給料が下がることも。
出世して経験値を増やすことはとても良いことだと思います。
しかし、世の中には「やり甲斐を満たすために仕事をしている人」より、「生きるために(お金を稼ぐために)仕事をしている人」の方が圧倒的に多いように感じます。
もしあなたが後者なら、楽して給料だけ上げようじゃないですか。
出世してわざわざ責任を背負わなくても、転職をして平社員のままで年間100万円給料を上げましょうよ。
「そんなに給料上がらないでしょ?!」と思うかもしれませんが
薬剤師なら可能です。薬剤師ってそれほど価値があるんです。
もちろん地域や、管理者候補、ラウンダーなど会社によって条件はあるかもしれませんが
しっかりとリサーチすれば、自分の条件と折り合いのつく会社はきっと見つかるはずです。
せっかく薬剤師になったんだから、転職を上手く利用して薬剤師の旨味を存分に味わいましょう♪
ちなみに、薬剤師はしばしば転職をするイメージがあるので、短期間で転職を繰り返したりしない限り、そこまで影響はありませんよ。
自分の存在意義を実感できる
地方などでは特に、薬剤師は喉から手が出るほど欲しがられます。
それだけ人手が足りてないということですが、考え方を変えれば、自分が”必要とされている”ということです。
患者様から「ありがとう」と言ってもらえた時も薬剤師として存在意義を実感できるかもしれませんが
転職活動中に他の会社から「来てほしい」と言われたら、その時も薬剤師としての存在意義を実感していただきたい。
職種によっては、社会人になってから自分の存在意義を実感できる機会なんて、ほとんど無いことが多いでしょう。
転職活動をする際には是非、自分の存在意義を実感し、自分を認めてあげてください。
それは努力の末に国家試験を合格した、あなたの特権と言っても過言では無いと思いますよ。
ブラック企業から脱出できる
例えば、サービス残業が当たり前の店舗にいたとします。
人間には”慣れ”というものがあり、サービス残業することに対して、「自分にとって良くないことをしている」という感覚がだんだんと麻痺してきます。
よく食事に行く他薬局の同業者などがいれば、「現状はあまり良くないんだ」と気付くこともありますが
そういった人がいなかったり、同じ会社の人とばかりつるんでいると
情報が少なくなり(視野が狭くなり)、「良くない環境に自分がいること」に気付けなくなってしまいます。
「仕事をすることが生き甲斐」や「今のこの職場が大好き」
という人以外は、転職を考えた方がいいでしょう。
ちなみに、今はまだある程度若くて体力も有り、なんとか成り立っているように思える方もいらっしゃると思いますが
自分が50歳、60歳になった時にも同じレベルで同じように夜遅くまで仕事が出来るかと考えてみてください。
大半の方には”不可能”です。
それよりかは、一刻も早く時間の融通が効く会社に転職して
自分自身のために時間を使った方が、自分が幸せに慣れると私は思います。
これはあくまで、私個人の価値観であり、皆さんはそれぞれの価値観を尊重していただければと思います。
そのためにまずは自分にとっての”幸せ”や”どのような人生を歩みたいか”を考えてみてください。
知識・経験が増える
様々な診療科を経験することで、どこに行っても通用する自信につながる
総合病院の門前でも無い限り、一つの店舗にいると物理的に他科の処方箋を受け付ける事は少なくなってきます。
いくら熱心に普段扱わない薬を覚えようとしても、記憶力も時間もモチベーションも持ちません。
やはり知識を定着するには実際に扱って、五感で覚えるのが一番です。
しかし、「今は眼科にいるけど、将来の事も考えて内科の薬を扱っておきたい。」とか「子供が好きだから小児科に行きたい。」とか
自分の所属するグループにその診療科の受付がなければ、大抵の場合希望は叶いません。
では、どうすれば・・・
みんなで、せーのっ!!
転職ぅ!!
一度きりの人生、後悔しないように自分の思うままに働きましょう。
そのための一つの手段が、せ〜のっ!・・・・転職ぅ!!です。
様々な店舗で、多種多様なレセコン、調剤工程、在庫管理、職場のルールなどを体験し、薬剤師業務の幅が広がる
一つの店舗にずっといることももちろん大事ですが
その店舗でのやり方しか分からず、他店舗で思ったように働けないということがしばしばあります。
転職をするなどで色んな方法を目にし、自分のモノにすることで、
転職先でそれを活かしましょう。
バチッと経験を活かせた際には、職場の皆さんから一目置かれる事でしょう。
そのためにも今の職場のレセコン、調剤工程、在庫管理、職場のルールなどは深く理解し、自分のモノにしておく努力を怠らないようにしましょうね。
色んな方と一緒に仕事をすることで多様な価値観に触れ、自分の価値観も豊かになり、人間関係が円滑になる
結局、薬剤師一人だけで薬局運営出来るかと言われたら、答えはNOです。
規模は違えど、薬剤師、事務員さん、本社の職員さんなど色んな方が協力しあって薬局は成り立っています。
何が言いたいのかと言うと、結局は”人間関係はずっと付き纏う”ということです。
人間関係を円滑にする手段が「様々な人と一緒に仕事をすることで、多くの価値観に触れる。そしてそれを尊重する。」ということです。
誰一人として全く同じ価値観を持っている人はいません。
どなたかがおっしゃっていましたが、「みんな違ってみんな良い」んです。
それなのに自分の価値観ばかりを押し付けるから衝突するんです。
色んな価値観があるのは当たり前。その上でそれを尊重しつつ、自分の思うように話を持っていくことが
衝突もなく、円滑に世の中を渡っていくポイントです。
また、人間関係を円滑に行える人は、色んな方から評価されます。
それが一つのきっかけで役職などに就くこともあり、それでさらに経験につながる。そして給料も上がるという好循環にもつながる可能性があるので、これはすごく重要です。
デメリット
環境が変わりストレスが増えることもある
業務量
業務量については、面接の段階で、ある程度の情報を収集しておき忙しさの程度を把握しましょう。
業務の忙しさに直結するので、確認しておきたいポイントは
- 月平均の処方箋枚数
- 店舗スタッフの総数(フルタイム、パートなどの勤務時間も併せて確認)
- 薬剤師一人あたりの処方箋枚数
- 有休消化率
- 薬歴は当日中に書き終わっているか
- 平均の残業時間
上記は最低でも確認しておきましょう。あとは店舗見学をし、バタバタしている時の雰囲気なども確かめておくと尚良しです。
きちっとリサーチをしておくことで
思ったよりも忙しくてストレスを抱えたり、休みが取れなかったりといった事態は回避できる可能性が高まります。
人間関係
人間関係については、先ほどの価値観の話でも触れましたが、円滑にしていく努力をしていきましょう。
「今の職場に嫌な人がいるから、転職したら変わるかも」といった理由での転職はおすすめ出来ません。
何故かというと、どの職場に行ったとしても、苦手な人にはいつか絶対に当たるからです。
たとえ、転職して運良く気の合うスタッフしかいない職場に行ったとしても、人事異動や退職などで人は入れ替わり、いつか苦手な人が来ます。
何が言いたいのかというと「根本解決しないと意味ないよ」ということ。
苦手な人が来たら、逃げるように転職するようでは、あなたはずっと逃げ続けなければいけません。
私なら、人によって自分の人生が左右されるのは嫌です。
相手が転職するならまだしも、こちらが手間をかけて転職するなんてもっての外です。
なので、これを機に根本解決しましょう。
少しずつで良いんです。すぐに上手くいかなくても誰かが必ずその努力を見てくれています。
もしそれが解決出来れば、あなたは自信に溢れ、人生が劇的に過ごしやすいものに変わっていきますよ。
話は逸れましたが、人間関係だけはその店舗に入って一緒に働いてみないと分かりません。
なので、これはデメリットですが、努力次第で回避出来るデメリットでもある事を忘れないようにしましょう。
人間関係で悩んだあなたにこの記事がお勧め→【もう”人間関係”で困らせない‼︎相手別対応マニュアル】周りのスタッフさんと上手くやるには〜薬局薬剤師〜編
まとめ
こうやって見ると、デメリットはある程度回避出来る事なので
メリットばかりに感じます。
転職するのってやる事が多くて難しそうなイメージがあるかもしれませんが、
転職サイト・エージェントさんを頼れば凄くスムーズに内定までいきますよ。
話しにくい給料の話などもエージェントさんが行ってくれたり、中には面接まで同行してフォローしてくれるエージェントさんもいらっしゃいます。
興味が湧いたら、まずはそういったサイトに登録し、良い条件の転職先があればそれを逃さないようにする事が第一歩です。
無料のものが多いので、片っ端から登録していきましょう。
多くのサイトに登録することで、A社には求人があるのに、B社には求人が無かったという”チャンスを逃す可能性”を減らせますよ。
私自身、転職をきっかけに薬局長(管理薬剤師)となり、
責任を味わうことで自分の為だけでなく、部下の為にも猛勉強し、仕事に前向きに取り組みました。
その結果、実績を多くあげたことで会社が評価してくださり、エリアマネージャーへと異例のスピードで出世しました。
給料も凄く上がり、今ではプライベートも充実させながら、仕事にもやり甲斐を持って臨めています。
こうなれたのは最初の就職先でがむしゃらに仕事に打ち込み、その経験を転職先で活かした事が要因だと分析しています。
私も転職エージェントさんに協力してもらいながら転職を進めていきました。面接も同行してくださったのでとても心強かった事を覚えています。
給料の事もきちんと転職先に伝えてくれたので、希望通りの給料で内定をいただけました。
最初の就職先にも、転職エージェントさんにも、今の会社にも感謝しかありません。
「転職して人生が良い方に変わったな。転職して本当に良かった。」と心から思います。
皆さんも是非、転職について前向きに向き合ってみてください。
この記事がきっかけとなり、皆さんの人生が良い方向に行けばとても幸せです!
行動に移しましょう!
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