”薬剤師国家試験”は年々難易度が上がっている傾向があります。今年より来年、来年より再来年の方が難しくなるということ。
正しい攻略法で必ず今回受かりましょう!
※現役エリアマネージャーの薬局薬剤師が記載していますので、信頼してお読みください
薬学生の皆さん、日頃より勉強お疲れ様です!
そして6年生の皆さん!薬剤師国家試験に向けての勉強お疲れ様です!
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まず初めに。私は大学6年生になってようやくきちんと勉強を始めました。
それまでは講義の出席日数もギリギリ、講義中に抜け出して遊びに出る、定期試験は友達に頼んで授業ノート・レジュメをコピーし、一夜漬けでなんとか合格。時間のかかりそうな科目は追試に回し、追試で確実に取る。
毎年の進級単位数や卒業単位数も、ギリギリという超低空飛行っぷりでした。
定期試験の度に毎回早めに勉強始めようとか講義をきちんと出ようとか思うんですけどね(笑)
それでも留年も浪人もしておらず、ストレートで薬剤師になっています。
薬学部は留年や浪人率が高いので、薬学生の皆さんからすると驚きの事実かもしれません。
これは”運や要領が良かった”とも言えますが、
私の中では”ギリギリでも合格するための戦略や、自分に合った勉強法”を重ねた結果だと思っています。
この記事を読んでいる皆さんにとって、国家試験までどれほど日にちが残っているかは分かりませんが
自分に合った勉強法は確立していますか?
もし「今の勉強法でこのままいっていいか不安・・・」と思っているのであれば
この記事を参考にすることで、
自分に合った勉強方法が見つかり、さらには薬剤師国家試験に受かる方が増えれば幸いです♪
※あくまで私自身が国家試験に合格するまでの経験を基に「この勉強方法で良かったな」と思うことを書いています。人それぞれ”自分に合った”勉強方法は違うと思うので「これだけが正解!」と決めつけないように柔軟に見ていってくださいね。
では早速いきましょう!
はじめに〜合格点さえ取れば良いんです〜
薬学生の皆さんが目標とするところは何ですか??
そうです。薬剤師国家試験に合格して、薬剤師になることです。
つまり、薬剤師になるには国家試験の合格点を満たしさえすれば良いんです。
国家試験の点数が満点であろうが、合格点ギリギリであろうが
合格点さえ叩き出せばもう薬剤師です。
実際問題、私は薬剤師になってから「国家試験何点だった?」という会話をした記憶も、聞いた記憶もありません。
というか、点数覚えてないです(笑)
それくらい合格してしまえば点数なんてどうでも良いんです。
そこの”最終ゴール”を見失ってはいけません。
まずは全力でギリギリでも合格点を超えるラインを目指しましょう。
それさえ頭に刷り込んでいけば
難しい問題を解けるように長い時間使うことも、一点を取ることにこだわることも無くなると思います。
難しい問題を解けるようになっても1点。
超簡単な常識問題を解けるようになっても1点。
どちらも同じ1点です。
それなら簡単な問題を確実に取れるように広く浅く勉強して
ある程度の点数が取れるようになった上で
難しい問題も解けるようになった方がコスパ良いと思いませんか?
日本の薬剤師国家試験は年に1回しかありません。
その1回のチャンスで実力を出しきれなかったり、準備が足りてなければ
また1年間、国家試験浪人生として勉強ばかりしなくてはいけません。
人によっては浪人経験も大事かもしれませんが、
若いあなたにとっては”1年の重み”を痛感しながら
また、合格できるかどうか、友達に置いていかれるのではないかという”焦り”を感じながら
1年間を過ごさなくてはいけません。
それはとても苦しい事だと想像できますよね?
友達と足並みを揃えた状態で社会人になりエンジョイするためにも
この1年(今年)で確実に合格を掴み取りましょう!
その為にもこの記事を読んで、ゴールから逆算した最短ルートで
最低限の努力で薬剤師になってやろうではありませんか!!
教材は一個に絞る
不安な気持ちから、参考書や問題集をあれもこれも手を出して、数をこなしたい気持ちも分からなくもないですが
私は青本1本に絞って勉強しました。
結果的には「1本に絞っていて良かった」と思っています。
理由としては、あれもこれもやろうとしたら、単純に「やることリスト」が増えます。
「やることリスト」が増えたら、人間はどれからやれば良いか分からなくなり、やる気を失う生き物だからです。
せめて、1つを完全に覚え切ったら、次に手を出すようにしましょう。
正直、全範囲網羅している教材1つを完全に覚えた時点で国家試験に受かると思いますよ。
問題を解いて終わりにしない
国家試験に合格したいならひたすら過去問を解いていくことは必須です。
しかし、解くだけで終わっていてはその価値を十分に引き出せません。
「解いた後に解説をじっくりと読み、分からなかった部分を分かるに変えること。また、その周辺知識を身につけること。」
ここまで行いましょう。
すると、その類似問題はもちろん、派生問題や応用問題まで解けるようになります。
これは、国家試験の模試でも共通して言えます。
模試終わりのしんどい気持ちは分かりますが、解いた直後の「まだ問題の内容や、つまづいたところが記憶に新しいうちに」
解答を見て、なぜ間違えたのか、なぜ正解したのかを理解しましょう。
そこまでやれば模試をやる価値を十二分に発揮できます。
暗記系は寝る前勉強→朝復習
暗記系にじっくりと時間を割くよりは
スキマ時間を使って何度も見返す方が圧倒的に効率がいいです。
実際に私は、単純な暗記物は寝る前の10分そこらでにざっと頭に入れて
目を閉じて眠りにつくまで頭の中でぐるぐると思い返し、朝起きたら、見返す。
というのを繰り返していました。
大事なのは「明日もやるから・・・と思わず毎回、一回で覚えようとする」そしてそれを「完全に覚えるまで毎日続ける」ということ。
例えば、ビタミンの欠乏症や過剰症をルーズリーフにまとめていつでも見返せるように持ち歩き、眠たくなるまでベッドで見返すといった感じです。
するとあら不思議!そこまで時間をかけていないのに気付けば頭に入ってるんです!
その分、浮いた時間でガッツリと頭を使う”計算系や理解系”の科目に全力を注ぎました。
スキマ時間もバカになりません。
1日5分だったとしても、365日やれば1825分です。つまり30時間強です。
30時間強をぶっ通しでやるよりも、5分を365日毎日やる方が圧倒的に成果が出るのは
想像に容易いのではないでしょうか。
覚える量を少しでも減らす
理解系の科目や一部の暗記科目はやみくもに覚えるのでは無く
「物事の成り立ちを理解することで考えれば勝手に答えが出る状態にする」ことが重要です。
表面的なことを覚えただけであれば、思い出せなければもうそこで終わりです。
しかし、何故そうなるのかを理解しておけば覚えてなくても答えを導き出せます。
また、そこまで理解しておけば勝手に周辺知識も身についています。
理解するのには時間と労力が必要になりますが、頭の良い友達に教えてもらったり、まとめサイトなども上手く活用しながら
“ゴリ押しではなく、賢い勉強方法”を意識してみてください。
例えば、ACE阻害薬の名前を覚えようとする時に、一つずつ覚えるのではなく
「〜プリル」という名前がついている(これをステムと言います)ということさえ覚えておけばいいんです。
その他にも、「ACE阻害薬=血圧を下げる」という単発の知識ではなく
アンジオテンシノーゲン→アンジオテンシンⅠ→ACE(アンジオテンシン変換酵素)により→アンジオテンシンⅡになり、それがアンジオテンシンⅡ受容体にくっつけば血圧が上がるという一連さえ覚えていれば
「ACE阻害薬を飲めば、アンジオテンシンⅡが作られなくなるから血圧が上がらないんだ」ということだけでなく
「じゃあARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)を使った時も同じことが起こるじゃん」と派生して答えを導き出すことが出来ます。
軸(木の幹の部分)さえ理解してしまえば、あとは周辺知識(木の枝の部分)である「ACE阻害薬は空咳の副作用があるけど、ARBには無いから空咳が起きれば代替案として出すんだ」とか
「なんでACE阻害薬には空咳があって、ARBには無いのか・・・ACE阻害薬にはブラジキニン分解抑制作用があるからか。」などを肉付けしていけば応用問題もいつの間にか解けるようになっています。
この〜木なんの木♪・・・これを”ちし木”と言います。・・・ぇ。
今になって思うことですが、こうやって理論立てて覚えたことやゴロで覚えたことは現在でも覚えていることが多いです。
それほど「長期的に記憶が残る=(復習などに掛かる)勉強時間を短縮できる」ということなので積極的に活用していきましょう。
アウトプット勉強法
私は友達と二人でペアになって勉強していました。
そして、これを勝手に”アウトプット勉強法”と名づけていました(笑)
もしそれが出来そうな友達が見当たらなければ
アプリを使って同じ悩みをお持ちの方とマッチングしたり、お気に入りのぬいぐるみを相手にやっても良いんです。
具体的な内容は、「勉強したい青本の単元を、15分〜20分タイマーで測ってひたすら読んで記憶する。(他には何も考えず全集中してください)
そして青本を閉じ、15分〜20分間お互いに記憶している内容から問題を出し合う。」というもの。
ここで重要なのが、一切書かないということ。この勉強法をしていたら書く作業にどれだけ時間を割いているかが分かります。
書いていたらそもそも時間が足りなくなるというのもありますし、
1回書くより内容を思い返しながら3回口に出して読んだ方が圧倒的に覚えています。さらにその周辺知識を読む時間もあるので知識も広くなります。
そして、(最初の15分〜20分での読む時間では)相手に説明するつもりで読むということ。すると「説明出来ない部分=自分が分かっていない部分」を炙り出す作業も出来ます。
更に言えば、一回単元終わりの問題を解いて、出題される部分(=絶対に覚えておかないといけない部分)を頭に入れてから、この方法を行うと
更に効率が上がります。
この方法の良いところは、質の高い時間の中でスピード感を持ってどんどん知識を入れていくので広範囲に勉強できること。ペアを組んでいるので、相手に負けないように頑張って覚えようとできることが大きく挙げられます。
広範囲を網羅できるので、模試の成績を上げるのに即効性があるのも大きなメリットです。
国家試験勉強の初期〜試験直前まで活躍してくれる勉強法でもあります。
個人的には「これをやっていたからたった1年間で6年分の内容を頭に詰め込み、国家試験に合格したんだな」と強く思う勉強法です。
さいごに
以上、私自身が「やって良かった」と思う勉強法を紹介してきました。
「今から取り入れてみよう」と思う人もいれば「自分には向いてなさそう」と思う人もいるなど
人によって意見は違うと思いますが
一つだけ皆さんに共通して言えることがあります。
それは「自分を信じる」ということ。
ベタでシンプルかもしれませんが、結局これが必要です。
あなたには無限の可能性があります。
それを自分自身で閉ざさないようにしましょう。
あなたの人生は、あなたでしか変えることが出来ません。
将来の不安を感じる気持ちも分かります。
しかしそれで行動を起こせなくなっては、何も成し遂げられません。
不安でも前に進みましょう。
自分を信じて、突き進みましょう!!
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私は頑張るあなたを応援してます!!
ファイト!!!
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